最近、企業の国際競争力を高めるため、数年をかけて法人実効税率を36%から20%台へ引き下げる、という報道が新聞紙上で目に付きますが、そもそも「実効税率」とは何でしょうか。
実効税率とは、法人所得に課税される、国税と地方税の税率を合計した理論上の数値(事業税は損金になるので所要の△調整をします)を言います。
それでは、一般的な中小企業が黒字所得のとき、申告時に実際に支払わなければならない税金総額の負担割合(消費税を除く)や実効税率は、何%でしょうか?法人所得 | 負担割合 | 実効税率 |
---|---|---|
400万以下 | ~26% | 21% |
400万~800万 | 26% | 23% |
800万超 | 26% | 36% |
1500万 | 34% | 36% |
3000万 | 38% | 36% |
※H27年度の法人申告件数は283万件、このうち黒字申告は91万件(32%)です。
※黒字申告割合は5年連続の上昇となっています。